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大分県バス無料デーの旅・二回目(後編・帰路)

 の続き。

 港に戻ってくるとフェリーがちょうど接岸するところだった。ちなみに9:50発に乗り継ぎできなかったらこれに乗ってきたことになる。次が11:35発なので姫島滞在15分である。
 ちなみにこの後もバスは一本も落とせない、まだ昼であるが、大分市内までバスだけで乗り継いで帰るにはすでに最終接続なのだ。(JRでワープすれば帰れる)

 さらば姫島。次来る機会があるかはわからんけど!

Amazon.co.jp : おおいた姫島

 伊美港に帰ってきた。今度は接続時間は十分にあるのでちょっと一息。
 次のフェリーは12:10発だが10分ほど前に「まにあったー」とあわてて駆け込んでくる人がいて全然余裕だが?と2分前に駆け込んだマンは思ったりもした。この時は2分前にタラップを仕舞っていたのでやはりさっきの便は特例でギリギリまで待っているようだ。

 やってきた宇佐駅前行きはよくみかけるごく普通のバス…ですね?(だよな?)

 伊美港から国東半島の北部を移動し豊後高田へ。これで国東半島を一周したことになる。

 13時過ぎに豊後高田バスターミナルに到着。ここは60年前の1965年に廃止された大分交通宇佐参宮線の豊後高田駅跡であるが、頭端式ホーム跡など駅としての様子は色濃く残っている。駅前の通りは未だに駅通り商店街を名乗る。

 豊後高田といえば昭和の町として有名であるが、この日は平日のど真ん中なうえ、あいにくの荒天で観光客の姿はほぼ見られなかった。こんな状況ではあるが週末はそこそこ混むらしい。そして雨も降っているが強い風も吹いており折り畳み傘が厳しい。さむい。本来はゆっくり観光をするべきだが、今回はあまり時間はないので目をつけていた昼飯処へと急ぐ。

 商店街からは少し外れたところにある揚げ物専門店あげこうへ。せっかくこの辺に来たんだからねと、まぁここは中津でも宇佐でもないが地元で50年やってるみたいだし全然よかろう(この辺にゆかりもないところがコンサルして作った似非宇佐からあげがあちこちにある)。とりあえずから揚げ弁当とメンチカツを注文してイートインでむさぼる。うまいうまい。昼は回っていたが地元の人らしき人がちまちまと弁当を購入していた。食べながらなんだろうこの店名と思っていたが「元祖あげもの房」の略称らしい。

 食べ終わった時点で次のバスまで20分しかなかったので駅に戻りながら駆け足で昭和の町観光。確かに景観地区として古い町並みを保存する取り組みはあちこちでやっているが、この年代を保存しようという取り組みはあまり見かけない。人がいないのもあり物足りないところがあったが、もうちょい賑わってるときにまた来たいわね。

 しかし街の取り組みと裏腹に、特に整備もされずに完全に放置されている状態の豊後高田駅。駅横は観光駐車場になっていて街の入口として機能してるしなんかもったいないでな…

 次のバスは宇佐市の四日市行。車両は宇佐駅で折り返してきたさっきのバスであった。

 宇佐駅、宇佐八幡と経由して四日市の手前で降りた。四日市まで行くと乗り継げなくなるので。すぐ近くのは「やっかんがわ」だがこっちは「えきせん」。ここで反対側のバスに乗り継ぐ。

 こないな…?

 14:40頃。乗り継ぎの安心院行きはえらい遅れてきたがガラガラだった。
 普通のバスなのか普通じゃないバスなのかもうわからん。検索したら元自家用車とか出てきて普通じゃない気がする。なんもわからん。

 ここも実質鉄道代替バスのようなもので、1953年廃止の大分交通豊州線(豊州鉄道)の跡と並行しながら進む。さすがに古すぎて明確な線路跡はほとんど無いが、駅跡=バス停でありところどころに駅跡を示す看板が建っている。

 安心院の手前の院内、のさらに手前の二日市というところで下車。ここは豊州線の終点だった豊前二日市駅の跡で、駅構内にあった給水タンクの台座が残っている。旧院内町の中心部はもう少し先であり中途半端な位置にある終点だが、おそらくここから山を越えて安心院へと向かう予定だったのだろう。開業当初から輸送量が少なく経営難だったといい、豊前二日市開業時点ですでに安心院への延伸免許は失効していたという。

 院内といえば石橋が有名だが、ここ二日市にもすぐ近くに御沓橋という石橋があるので見に行ってみる。展望台に下がっていくと…見事に逆光だったのでモノクロで失礼いたします…
 時間は15時10分。さて、ここからどうするかというと、歩いて峠を越えて安心院に向かう。いうてもそれほど厳しい峠ではなく、距離も地図読みで2.7km。まぁ行けるやろ。

 割とあっという間に安心院町に入る。坂もまぁさっきの登山道に比べればそれほどでもなく。
 ここは九人ヶ峠くにんがとうといわれる峠で、いわくありげな名前についての詳しくはここを見てもらうとして。峠には何の変哲もないトンネルがある。その脇に大正時代の旧トンネルがあり廃道となっていたのだが、なんか最近整備して通れるようになったという話を聞いたのだ。数日前に車で通り抜けた動画も上がっていたのでちょっと気になっていた。

 県道のトンネルはとっくに見えているが、旧道は少し角度があってなかなか見えない。近づいていくと旧トンネルの交差点が見えてきたが、なんか重機が動いてる音がするような… 気のせい?

 気のせいじゃないわね。なんと旧トンネルの道をふさいでいる最中であった。Oh…
 トンネルの補修も入ってるし潰す気はないようだけど、どうするのかしら…

 そんなわけで普通に現トンネルを超えた。そしてそのままもうちょっと歩きますと…

 ジョイフルがあるので小休止。ホテルAZの中にあるとはいえこんな山中で24時間営業していたこともある謎ジョイフル。ちゃんとジョイフルの内装だが何かがおかしい謎ジョイフル。メニューは普通です。

 適当に時間をつぶた後、再度安心院市街に向けて下っていく。旧道をてくてく歩いていくと大分県八景の日があり、川を渡り、アビ・ヒサツネ安心院店の跡を過ぎると完全に時が止まった安心院バスターミナルにたどり着く。次のバスは16:27。とりあえずここで待つか…

 ターミナルの真ん前にあるアビ・ヒサツネ跡を眺めながらベンチで待つ、が。急になんか違和感を感じた。

 ここ、時刻表、なくない?
 なんか嫌な予感がするな…と検索すると、2022年4月で安心院バスターミナルはバス停機能を失いただの車庫となっていた。あぶねえ。前にやった乗り継ぎだから大丈夫だと思っていたが、やはり確認は大事である。
 この時点で5分前だったので慌てて安心院支所へ移動。これに乗れないと来た道を戻ってJRに課金しないと帰れなくなるところだった。

 立派な安心院支所。こんなんあったっけと思ったけど2022年に出来たらしい。トイレに行きたかったので行くべきだったがもう時間がねえ。ここから仙人田茶屋行に乗車。

 16:50、仙人田茶屋着。大交北部バスと亀の井バスの唯一の接続箇所で、ここで乗り継ぐことで別府駅から安心院を経由して宇佐・中津方面に抜けられる。といっても有効本数は数本しかないが。そんなわけでこのバスに殺到するのでは…?と思っていたがそんなことはなく、両方向2人程度の大変静かな乗り継ぎであった。

運転手曰く「この路線は普段バスマニアしか乗らんからね」

アッハイ(10年ぶり二回目ですゥ)(本数減ってるけどよく維持してんなぁ)

 17:16、仙人田茶屋を出発。ほどなく雪が現れた。わー

 また来たわね。ちょっとおトイレ借りた。
 仙人田茶屋で乗ったバスは別府駅まで行くが、行きたいところがあるのでAPUバスセンターで乗り換え。大分交通の石垣八丁目経由に乗って南石垣で下車。さてメシだメシだ。

 閉まっとるー!!

 そんな情報はなかったぞ…と思ったらインスタに休業日情報が載っていて毎週水曜日が休みになっていた。そこにあったんかい(公式サイトには書いてない)(今見たらインスタのリンクあったわ)
 さて…代替案なんて考えてなかったのでどこに行くか悩む。せっかくなら普段行かないところにしたいが…東洋軒も割と行ってるしなぁ。

 悩んだ末にちょっと歩くけどあそこに行くかぁと移動を開始。ここからバスで少し移動して一番最寄りで降りても徒歩13分かかるけどまぁいいか。ちょっと待って来た方向に戻り、北石垣で下車して徒歩開始…のすぐ直後に、ごく普通のラーメン屋を発見する。

 ここでいいか…? ここでいい気もするな?
 気づいたら突入して味噌ラーメンと焼肉丼のセットを注文していた。ほどなく見栄えは二の次のクソデカ焼肉丼が現れた。こういうのでいいんだよこういうので。

 なんとか次の亀川方面のバスに間に合ったので乗車。亀川駅からは20時の最終の別大線で大分へ。まだ時間あるな…とかんたんで降りずに大分駅まで乗る。

 大分駅からは今まで乗ったことが無かった青葉台・スカイタウン高崎経由生石一丁目行きに乗ってみる。合理化から生まれた系統で、青葉台に上った後に車庫への回送がてらスカイタウン高崎を経由して麓の生石一丁目まで結ぶという特殊な系統。にじが丘・青葉台を経由した後にスカイタウン高崎なのでかなり大回りになるが、高崎への利用客もぼちぼち確認できた。ふもとまで降りたのは自分一人ではあったが。
 しかし昔は普通にスカイタウン高崎経由青葉台行きが23時台まであったんだけどなぁ…(残業したり二次会の後によく使ってた)

 そんなわけで、第二回目の大分県バス無料デーは幕を閉じた。そして次は一週間後である。はやい。

今回の交通費

中大山→西大分駅前(やはたコミュニティバス¥190)
西大分→杵築 JR¥660
杵築駅前→国東市役所前(大分交通¥1250)
国東市役所前→伊美港(国東観光バス¥930)
姫島フェリー往復 ¥580×2
伊美港→豊後高田(大交北部バス¥1150)
豊後高田→駅川中学校前(大交北部バス¥560)
駅川中学校前→二日市(大交北部バス¥600)
安心院支所→仙人田茶屋(大交北部バス¥570)
仙人田→立命館アジア太平洋大学(亀の井バス¥510)
立命館アジア太平洋大学→南石垣(大分交通¥640)
南石垣→北石垣(亀の井バス¥170)
北石垣→亀川駅前(亀の井バス¥250)
亀川駅前→大分駅前(大分交通¥840)
大分駅前→生石一丁目(大分交通¥200)
バス代:¥7960(無料) JR課金:¥660 その他:¥1160

 今回はJR課金を抑えたので交通費は実質660円しかかかっていない。しかし国東半島一周すると3000円超えるんだな…

 結構広範囲を移動したが、全体的にわたって無料デーだから出かけているという風体の人はほぼ見かけなかった(国東→伊美と仙人田で遭遇した程度)。前回と同じく、いつも乗ってる人が今日無料なんですか!?と乗ってから初めて知った人がほとんどという感じ。
 南部方面では大分市からの観光利用もあるようだが、この辺は一度JRを使う必要があるのであまりそういう動きはなかったようではある。特に国東半島については路線バスでは主要観光地に行けないのもあると思う(使えるのは豊後高田と宇佐神宮くらい)。路線バスでも行ける耶馬渓の方は今回行ってなのでわからないけども。

 さて、大分県バス無料デーは1/22のあと一回。というかこの記事に時間をかけすぎてもう終わっちゃいましたが、引き続きレポを書いていきたいと思う。

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