【前回のあらすじ】
路線バス無料Dayを利用して空港にホーバーを撮りに行ったら到着直前に逃げられた
うーん虚無。超早起きして始発の国東線に乗るか素直にエアライナーに課金すればよかったか…
いやまぁホーバーが来るのがこの一回とも限らないのでとりあえずこの隙にメシにしようメシ!
という事で、気を取り直してやってきたのは大分空港の北隣にある「大分の空むさし」。地場の野菜や商品を売っていたり地場の物のご飯を食べられたりする、要は道の駅のような場所である。ここのレストランでとり天定食をいただいた。ふわふわ系のとり天で美味い。満足。
とりあえず到着1時間にしてようやく空港ターミナルにIN。大分空港は待合室にビジネスゾーン的なところがあるので、そこでMarinTrafficを気にしながら原稿をすることにする。PCを開いて、Wifiつないで、さてゆっくり原稿を…その前にMarinTrafficをチラ見……アッ、Banriがこっちに戻ってきよる!?
ようやく落ち着こうとしたところ時速65km/hでこっちへ向かってくるBanriの姿を確認してしまったので、そそくさとPCを仕舞って小走りで航走路へ戻る。さすがに緑地(新刊の⑧の位置)まで行くと間に合うか微妙だったので手前の国道横歩道のS字の正面へ(新刊の⑦)。
実際のところ速度も最高速ではなかったのでそこまで急ぐこともなかったが、MarinTrafficを見たときはすでに杵築市沖にいたので結構焦った。ホーバーが別府湾の真ん中付近にいても20分もあれば空港に到着するわけで、最高速度83km/hの乗り物は油断ならんのである。
スタンバーイ。
キター! S字で見るのはこれが初めてである。
しかし本当に静か。以前は丘の向こうでも爆音で分かったけど新型はほぼわからん。
とりあえず一カットはOK。あともう数カット場所を変えて撮る必要があるのだが…問題はBanriがここからいつ、どう動くのか全くわからないことである。
とりあえず一旦空港緑地へ向かって折り返しの撮影に備える…が、20分経っても動く気配がない。空港緑地は大分空港が見える丘なのだが、空港を挟んで海に面しているため冷たい風がビュービュー吹いており長居するのには向かない場所である。そのうち手が冷えすぎて死に始めたので一旦退散することに。
空港ターミナルに戻ってみると、Baienの前部ハッチが開いており中の人が空港内に出ているようであった。こりゃしばらく動かんわ。いずれにしてもこの日大分側では周遊航路が動いており、その入出港の時間には同時入港できない。それを考慮するとこの時間くらいに動きそうな気がするな…と目星をつけて、ターミナルであったまったのちに再度空港緑地へ出発。途中のコンビニで暖房(肉まん)を購入しスタンバイ。
動くかな……?
予想通り…動いた…!
Banriは実にゆっくりゆっくりと進んでいった。昔の姿を見たことがあるので本当に慎重だなぁと思うものの、一度その技術が途切れると再構築されるまではどうにもならんのだなぁと。S字を抜けたあとは海へ出て、そのまま大分方面へと射出されていったのを確認。ひとまず最低限は撮れたのでええか…
とはいえ帰りのバスがしばらく無いのでまた大分空港に戻り、さっきの待合室でPCを取り出して、肉まんを食いつつ原稿をすることにした。
原稿にちょっと区切りがついたとき、ふとMarinTrafficが気になって覗いてみた。おや…?
Tanso来とるやんけ。さっき停まってるBanriは撮ったけどやっぱ膨らんでるこっちの方がいいな。
…とまぁ、こんな感じで新刊用の写真を集めたのでした。取材自体はここまで。
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ここらでちょうどバスの時間なので帰りますか。エアライナーに課金して帰っちゃおうかなと思ったものの、接続も悪くないので行きと全く同じルートで戻ることにする。国東から来たバスは席が埋まらない程度の乗りで、つくづくこのあたりは平和であった。
行きと同じように杵築駅前で乗り換え。しばらくすると暘谷駅からのバスが到着したが、人が予想以上にぞろぞろと降りてくる。皆「ネコ」のグッズを身に着けており、そういえばちょうどハーモニーランドからの帰りの時間だという事に気づいた。ハーモニーランドへの連絡を担うこの路線は良くできていて、暘谷駅側では大分・別府方面からのお客を受け止め、杵築駅側では特急に接続し福岡方面からのお客を受け止めるようにできている。両方向無駄なくお客が乗る上に、方向別にうまく分散させているのだ。
杵築駅前で数名の乗客を乗せたバスはハーモニーランドに差し掛かる。杵築駅行きでは軽く入口を経由する程度だったが、暘谷駅行きではハーモニーランドのゲートをくぐってガッツリと中に入っていく。そしてバス停には…遊園地帰りのお客の長蛇の列である。正直並んでいる人数は行きの比ではなく、数分停車して客を詰め込んだがとうとう積み残しが発生してしまった。しかし大丈夫、こんなこともあろうかとバスをもう一台待機させており、ハーモニーランド発の特発を仕立てていた。
しかしなんで大分方面行でこんな多いんだろ?と思っていたが、途中の日出バス停で多くの人がぞろぞろと降りていくのを見てこの人達がエアライナーに乗り換えて大分空港に行くことに気づく。ナルホドナァ…
いやはやハーモニーランド周りのバスがこんなことになっていたとは思いもしなかったので、なかなか勉強になった。
暘谷駅からJRに課金して亀川駅へ。この時点で17時を回っており一気に暗くなってきた。とはいえ風呂と晩飯はすでに決めており、あとはそこまでどうやって行こうかなというところである。
とりあえず……山に登るか。
そんなわけで標高330mのバスターミナル、APU(立命館アジア太平洋大学)にやってきた。寒すぎて動けねえ。一見立派そうなバスターミナルは後ろ側にドアも何もない入口が開いており実質吹きっさらしである。隣接してローソンがありでっかいイートインスペースのような場所が付属しているが、ここはたくさんの学生が団欒としており部外者は居場所が無い。というか一度来た覚えはあるけどこんなところだったっけ…?(※過去ツイ見直すと前回来たのは2016年10月でターミナル整備前だったらしい)
そんなわけで麓ではこの近所にある十文字原展望台に行ってこようかと思っていたが、登ってきてバスを降りた瞬間「行ったら死ぬな?」と思ったのでやめておいた。命は大切にしておきたい。
APUは陸の孤島ではあるが、豊富な利用客(学生約6000人)のおかげで少ない時間帯でも1時間に6~10本程度のバスがやってくる。ここまでは大分交通だったがはじめて亀の井バスに乗り換えて鉄輪方面へ。鉄輪の一つ先の朝日バス停で降りてやまなみハイウェイをちょっと下ると…
久々の太一商店なり…! 近場の太一はどこも二回乗り換えが必要なのでなかなか来れないんだよな…
せっかく別府に来てるし風呂にも入って行こうと太一商店の隣にあるやまなみの湯へ。ここはスーパー銭湯で普通に入ると別府としてはちょっと高めの値段なんですが、ちょうどリニューアル後のプレオープン期間で半額になっていたので。別府の温泉銭湯は洗い場もない簡易なところが多いので、個人的にはこういうのところの方が入りやすい。
さっぱりした後は少し下がったところにある湯の川口バス停からバスで餅が浜へ。ちょっとマックによって原稿の調整をしたのちAPU線で別府駅へ。もう大分市に行くバスは終っているのでJRに課金して帰った。
いくらかかったのか?
かんたん→亀川駅前(大分交通¥750)
亀川→暘谷 JR¥230
暘谷駅前→杵築駅前(国東観光バス¥460)
杵築駅前→大分キヤノン前(大分交通¥910)
大分空港→杵築駅前(国東観光バス¥910)
杵築駅前→暘谷駅前(国東観光バス¥460)
暘谷→亀川 JR¥230
亀川駅前→立命館アジア太平洋大学(大分交通¥400)
立命館アジア太平洋大学→朝日(亀の井バス¥490)
湯の川口→餅が浜(亀の井バス¥250)
餅が浜→別府駅前(大分交通¥190)
別府→西大分 JR¥230
バス代:¥4820(無料) JR課金:¥690
当日は特に気にせず乗ったのだが5000円近くが浮いたらしい。バス代案外高いもんな…
ところでこれ、県からバス会社にいくらか支払われると思うんだけどどういう計算になるんだろうか。
無料デーの意義
さて、自分の巡った路線はハーモニーランド周辺以外大きな混雑もなく、普段と比べても乗客が多いのかよくわからない状況だった。しかし、沿線に高崎山・うみたまごを持つ別大線では積み残しや大延滞を起こすほどの乗客が殺到していたという。(一応普段は入らない大型車に変更していたとか)
こうした無料デーの意図としては「普段使わない人に使ってもらう」というのがあると思うんですが、こうして人が殺到してヤな思いをすると、結局車でええやんという話になってしまうよなぁと。特に大分交通に関しては10月の改正でさらに本数を減らしており、こうした施策に耐えるほどのキャパをもはや持ち合わせていない状況であった。正直別大線は15-20分ヘッドの特別ダイヤにしなければならない状況だったと思われるし、各路線も終バスの延長を行うなどの施策も同時にやらねばならなかったのではないかと思う。今の縮小に縮小を重ねた状況のバスはいささか不便すぎるのだ。
例えば上記は西大分地区のマンモス団地であるスカイタウン高崎・青葉台・にじが丘と街を結ぶバスのものであるが、土日祝ダイヤはもはや限界まで本数を減らしている状況である。せめて平日ダイヤであればまだ本数はあるのだが…まぁ次は平日実施なので問題ないと思うが。
車を持たざる者の意見としては、バスを使いたくても①そもそも本数が少ない、②恒常的な遅れで時間が読めない、この二つが最大の問題では?と感じている。要するに「バスを使いたくても使いものにならない」のだ。特に別大線の延滞は最大20分にもなり、それが数十年続く日常となっていて改善される気配もない。もはや遅れて当たり前なのだ。かんたん・西大分から柞原・机張原線と合わせて1時間に3~4本あった頃は、適当にバス停に行っても結果的にそんなに待たずにバスに乗ることができたが(全部遅れてるのでだいたい均等に来る)、1時間1~2本しかない現状ではひたすら待ちぼうけするしかない。それなら車なり自転車なりでええわとバスに乗らなくなってしまうのも無理はない。特にかんたん・西大分はJRで代替できるが、春日浦・浜町あたりは不安定な別大線に頼るしかない状況であり、大変不憫だなと思う。
遅れの対策はそもそも無理のないダイヤにすることで解消できるとしても、本数を増やすにはまず人手不足の解消が必要であり、これは簡単に即解決できる問題でもない。ドル箱である高速バスとよのくに号ですら本数が戻らない状況が続いており、そんななかで路線バスはなんとか維持しているのが現状であろう。これ以上減ることがあればいよいよ使い物にならなくなってしまう。
話が脱線してる気がすr
とりあえず、県としては無料にしとけば乗るやろという魂胆はあるだろうが、日常的に使い物になるためにはまず相応に本数を確保する必要がある。それにはまずバス会社のテコ入れ自体が必要なわけで、そこまで踏み入ることができるか…? というと、多分無理だろなぁ(諦め)
次は1/15・1/22に実施であるが、さてどこに遊…視察に行こうかしら。平日だしそんなに混まないとは思うんだけども。
(余談)そういえば、バスに乗る際はこんな感じで今日は無料だよ!そのまま乗れや!と表示されてたんですが、ほぼ各線で見られたのは「整理券でないんですけど?」という苦情。そこに書いとるやんけ!と思うんだけど目に入らないもんなんだなと(まぁ整理券が出ないとは書いてないが…)。次やる時は整理券発行機とICカードそれぞれに張り紙しておかないとダメ感がある。(貼り方は会社というか運転士によってそれぞれ)
あとハーモニーランド線で見られたのは運賃表自体に無料と貼ってあるのに律義に小銭を用意している人たち。残念ながら無料でございます。本来ならバス停一つ一つにもチラシを貼っておくのが良いのだろうけど、まぁ手間が半端ないか…
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