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大分県バス無料デーの旅・三回目

 無料デー三回目(最終回)です。今回ももったいないのでおでかけします。

 朝6時の西大分駅。結局三回で一番早い出発になってしまった。全部大分県が悪い
 別大線だと時間ギリギリで間に合うかわからなかったので、JRワープで大分駅へ。

 駅前の松屋で実にわんぱくな朝食をいただく。チーズが入っているものの何かが足りない気がする…
 これで530円ならクーポン550円のロースかつ定食の方がコスパは良いかな。いっそソーセージ足してわんぱく感を増せるようにした方がええ感じはある。

 6:40。金池バスターミナル。大分バスの車庫であり市内のターミナルである。人があふれてたらどうしましょうと思いながら来ましたが誰も居ませんね。まぁそんなもんか。

 大分市内の各地に向けて次々とバスが出庫していくが、どれもこの先の県庁前から営業開始なのでバス停にポツンと佇むワイには目もくれない。そして最後の一台か二台になった頃にようやく扉が開くバスが一つ。大分市を飛び出していく臼杵行である。そもそもここに停車するのは大分市を飛び出すバスだけなのであるが。
 金池ターミナルから県庁前、トキハ前をぐるっと回って大分駅前へ。大半の乗客はここで乗ってきて、若干の立ち客が発生して発車。大道バイパスを進む間にも少しずつ乗車がある。そういえば通学の時間か。

 他県の人から良く頭おかしいんか?といわれるトンネル跨ぎの中央線変移区間を観察。別経路のバイパスも増えたしそろそろ要らないのでは…?と思っていたが、未だなくしたら大変になりそうなほど混みまくっていた。こりゃ廃止できないわね。ただわざわざこっちのトンネルに入ってくるのは慣れてる人がメインのようで、明らかに車の流れが異なっている。これは別の場所に新トンネル掘るより右側の旧トンネル(1955年開通)を改築がてら三車線にしちゃうのが最適なのかなぁ…(上野~羽屋と志手~南大分にトンネルを掘る計画は昔からある)

 臼杵行のバスは市内でちまちまと乗降を繰り返していたが、府内大橋近くにある高校で大きな乗降需要はひと段落する。拡幅真っ最中の高江峠を越え、大野川を渡ると戸次。そこからおもむろに左折、山へと昇っていき、山の上にある団地を抜けると臼杵市に入る。自分は爆睡していて気づいたら臼杵市街地に入っていた。

 臼杵市の中心部である辻。の入口にある辻口で下車。本当は住吉橋で降りて川沿いを歩こうと思っていたが降り損ねた。少し待って反対方向の三重町行に乗車して、さっき通ってきた臼杵石仏で降りる。行きのバスも臼杵石仏を経由してきたが、石仏は9時から開場だしバスは乗り放題だしということで時間つぶしがてら。

 臼杵石仏は初めてのはず…たぶん。まぁ記憶にはないからたとえ来たことがあっても初めてです。少なくとも頭が元の位置に戻ったあとに来たことは絶対にない。

 臼杵石仏といえばここである。正確には古園石仏大日如来像という。1993年に修復工事が行われるまでは頭が外れて下に置かれた状態になっており、これが臼杵の顔となっていた時代もあった。
 しかし朝一に来るのは周辺も良い雰囲気で正解であった。ただ朝一グループで集団が出来ちゃうので順路をその時は古薗石仏から反対方向に回るといいかも。近所の寺まで見ると概ね30~40分程度のボリュームだろうか。

 なんか国宝らしからぬ緩いこともやっている。国宝なんですよここ。

 バス停に戻り9時43分発の臼杵行バスを待つ。少し遅れて大分からのバスが二台体制で到着。バスからはわらわらと大量下車が。この三回の無料デーを通しても臼杵市街地・臼杵石仏が行先として定番の場所だったようである。まぁ大分市からバス直行で来れて手ごろな観光スポットとなるとうみたまごとここくらいしかないんだよな…
 石仏から臼杵へと移動し辻口で降りる。降りた後は観光…ではなく、ちょいと調べたいことがあったので臼杵市立図書館へ。郷土資料室で1時間うなっていた。

 うなっていたら11時になったのでランチへ。店はすでに決めてきておりまっすぐ若木屋へ。大分市にも支店があって25年ほど前は諸事情で稀に行ってたのだが、最近閉店してしまった。臼杵の本店は健在とのことで訪問。何も考えずに若木屋ランチを注文。

 やっちまったなァ!!
 これ、オムレツに見えるのはピカタであり、その下にどっさりととり天が盛られている。

 やっちまったなァ!!

 無事食べ終えて…。少し時間があったので軽く街並みを見る。左はみそソフトで有名なカニ醤油。九州で一番古い味噌・醤油の蔵元ともいわれ、臼杵の実業家としても有名で今調べてることも関係してるんだよなぁ。
 そのすぐ近くにはまだ新しい焼け跡。これは昨年11月に起きた火災のもので、臼杵観光の中心地であった景観地区の商店街の一角で火災が発生し、店舗を含む17軒が燃えたものである。地図で確認してたけどほんとカニ醤油の目の前だな…

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大分県臼杵市の商店街で起きた大規模な火事から、24日で2か月です。課題となっていたがれきの撤去も早ければ1月末に始まることになり、被災した

 辻から11:46発の津久見行きのバスへ。来たのは三日間通して初めての小型車。臼杵市と津久見市を結ぶ基幹路線な気もするが現状2.5往復しかない。雰囲気的に乗客の半分くらいは普段づかいではなさそう。

 バイパス経由なので割とあっさり津久見へ。降りる気配がない人がいて?と思ったが降りたらイルカ島方面へのバスに代わっていた。たびたび通るけど下車したのは初めてだな。

 ここからは長目半島を回って臼杵に戻るんですが、別記事にピックアップ記事として起こしています。こちらもご覧ください。

 臼杵駅に戻ってきた。というかこっちにあまり目を向けてなかったけどJR九州バスの表記いまだに残ってるのね…(臼三線は2007年廃止)
 ここから朝ぶりの三重町行に乗車。今度は石仏をスルーして豊後大野市へ。この区間は2007年のJR九州バス時代に乗って以来であるが…あまり覚えていないので実質初乗車。あ、なんか野津駅のとこきれいな建物になっとる。

 三重町まで行かずに菅尾駅前(南側)で下車。(南側)ってなんや(犬飼行が停まる北側バス停が別にある)。ちなみに2007年も県立三重病院で降りて菅尾駅前に徒歩連絡している。
 菅尾駅からはJRに課金して敷戸駅まで、大分大学前で追い越したバスに追いついてギリギリで乗車。どこで降りようか悩んだ末にほどなく羽屋新町で下車。実はここから事前に決めていた予定を無視し始めている。

 全店舗で一番古いジョイフルを横目に、たどり着いたのはハードオフ。ここ車じゃないと来ないのねー、というかホント何年ぶりだ。前来たときってYAMAHA FB-01買った時だよな… ひととおり見てみたが、ジャンクコーナーの雰囲気はなにも変わってなくて懐かしかった。あとMIDI系の機器全然なくなったなァ…

 晩飯をどうしようかなと思った末、近くにあるラーメン屋まる重へ。3~4年ぶりかな。もともとは違う店を考えてたけどこっからだと行くのが大変だったので、またの機会に。

 田中北からバスに乗り、大分駅前で20時発の関の江行に…めっちゃならんどるな。何とか座れたが途中から乗ってきた人でもみくちゃになった。JRでもよかったかもな…と古の吉野家コピペを思い出すなどした。ただそのほとんどがかんたんまでで降りてしまい、別府方面に行く人はみな座れる程度であった。
 自分もかんたんで降りて三日間のバス無料デーを終了した。お疲れ様でした。

今回の交通費

西大分駅→大分駅 JR¥170
金池→辻口(大分バス¥1250)
辻口→臼杵石仏(臼津交通¥340)
臼杵石仏→辻口(大分バス¥340)
辻→津久見駅前(臼津交通¥400)
つくみん公園→楠屋(臼津交通¥490)
泊ヶ内→臼杵駅前(臼津交通¥550)
臼杵駅前→菅尾駅前(南側)(臼津交通¥970)
菅尾駅→敷戸駅 JR¥500
敷戸駅前→羽屋新町(大分バス¥210)
田中北→大分駅前(大分バス¥300)
大分駅→かんたん(大分交通¥200)
バス代:¥5050(無料) JR課金:¥670

 今回は長距離移動は少なかったので思ったよりバス代は安かった。臼津交通の運転手はみんな細かく乗降をメモしていていたのが印象的だったが、ほかの会社では見なかったので独自でやってたのかしら。

バス無料デー総評

 今回臼杵で初めて調査員に出会い、今回の無料デーについてのアンケートの入力を求められた。そして入力していて気づいたのだが、

 旅行、なくない…?

 少なくとも今回自分が行ったバス旅はこの中のどれにも当てはまらない。そもそも単純にうみたまごや臼杵石仏などの観光地に行ったとしてもこの中の選択肢に当てはまらない(まぁ石仏は美術鑑賞か)。バスで観光地に行ったりバス自体を乗りまくるのは想定外ってことです…??? いないわけないでしょ?
 とりあえず自由記入欄があったのでバス旅と書いておいた。

 あと、大分市周り以外ではバス無料デー自体の周知が全然できていなかったように思う。一応主要バスセンターやバスの車内にはポスターがあったりしたが、「整理券出ないんですけど?」「今日無料なんですか!」というやりとりは何度聞いたかわからない。結果的にローカル路線ではほぼ普段どおり+マニア程度だったのではないかと思われる。

 バス無料デーの趣旨としてバスの利用促進があると思うが、その点だけで見れば成功だったようには思う。ただ、無料だから乗ったという人がほとんどであろうし、継続的に乗ってもらうにはまた違う施策を考えねばならないように思う。特に運賃無料は逆に人が集まりすぎて運行が崩壊してしまった路線も出てしまっており、次にやるとしても事前に増発増便の手配などを入念に行った方が良い。

 あと、個人的にはバスってあまりバス自体に関心を持つための施策やイベントが行われていないような気がしている。バスを使わないのにはバス自体に対する関心の低さもあるはずで、県単位だと広すぎるかもしれないが、自治体単位で総合的な時刻表や路線図の整備ができると良いのかもしれない。特に大分市は20年近く前の総合路線図をいい加減更新すべきかと…
 また、エコ通勤割引や休日ファミリー割引などの施策をバス車内に貼ったり、運転手募集中の張り紙をバス停にしてもバス利用者しか見ないわけで、県や自治体主導で対外的なバスのアピールイベントが開催できると良いのかなぁと。なんにせよやれそうなことはまだいろいろと思い当たるし、バスの日常的な利用者としても頑張っていただかねばならない。お願いだからこれ以上不便にしないでくらさい…(つらい)

20年近く前の路線図がいまだにあちこちのバス停に貼られている。今は亡き系統も…

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