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大分県バス無料デーの旅・一回目(前編)<2024/12>

 どこの県もそうなのかもしれないが、大分県は公共交通機関についての施策は微妙だなぁというか、思いついたようにちょっとした施策をやってあとは放置、みたいなやる気のなさが見られる。バスなび大分は神なんだけども(というかあれも整備してから放置してる感じはあるな…)
 そんな中、県が新たに打ち出してきた公共交通利用促進施策が「バス無料デー」である。まぁそうだね、いろんなとこで流行ってるもんね……。
 とはいえ、せっかく無料だからという事でまんまと県の施策に乗っかってみることにした。この無料デーは県内をまるごと巻き込んだもので、高速バス・空港バス・一部コミュニティバスを除いて大抵の大分県内のバスが乗り放題になるという規模が大きいものなのだ。それは乗っからないともったいないよねと。
 しかし、せっかくの機会なのに原稿と仕事で忙しくまともに時刻表とにらめっこする暇がない。とりあえず製作中のコミケ新刊に足りない写真を補うため大分空港に行ってみるか…と、軽く空港までの時間を調べてそのまま実施当日の12月15日を迎えた。

 朝7:30、「かんたん」バス停。もうちょい遅いバスでも行程には問題なかったが、特に高崎山・うみたまご方面はヤバいだろうなと思ったので開場待ちに引っ掛からないために別大線の始発を選んだ。実際目論見は正解で関の江行きのバスは普通に座れる程度でやってきた。
 なお、ここ最近まで大分市内から空港・国東方面直行の国大線が走っていたのだが、10月で廃止(正確にいえば休止)されてしまい空港へ行くには何度か乗り継ぎが必要になってしまった。という事で終点目前の亀川駅前で降りる。
 亀川駅からどうするかというと…JRに乗り換えである。数分乗り換えなので間に合わない前提でいたが普通に間に合った。やればできる子なんだな別大線…(基本的に信頼していない)

 JRに230円課金してやってきたのは二つ隣の暘谷駅。地元民でなければどこ…?という駅だが、日出町の中心部にあり小移転して駅を大型化したり隣接して複合商業施設が出来たりと著しく発展している駅である。またハーモニーランドへの玄関口でもあり、駅はネコ様に占拠されている。

 早く動いたこともあり暘谷では1時間程度の待ち合わせ時間が発生。しかし暘谷は近くに駅名の元になった暘谷城跡があり散策に最適なのだ。そんなわけでちょっと歩いて回る。

 駅から5分程度で海が見える場所に出る。正面に見えるのは大分市。

 ホーバークラフトの名前にも採用された萬里先生。→どういう人?
 近くに展示施設もあるが8時台だったのでまだ開店準備中であった。

 暘谷城は商船改造空母海鷹(あるぜんちな丸)最後の地でもある。今回は行き損ねたが海が見える場所に碑も設置されている。そういえばまだ実装されてないんだな…
 暘谷城に沿って適当に歩いていたらぐるっと回って日出町役場のあたりに出てきた。そろそろ次のバスの時間なので駅に戻るか…

 なんかめっちゃ人いるーーーー!!

 とはいえ無料デーだから人が多いのではなく、このバスがハーモニーランドを経由するからというのが一番の理由であろう。昔は大分市内からハーモニーランド行きのバスがあったのでその存在を意識することはあったが、最近は日出に出てきて「そういえばあったなぁ」と思う程度であった。ちゃんと観光地してたんだなぁ…(失礼)

 バスはほぼ満杯で暘谷駅前を出発。そして予想通り途中のハーモニーランドでそのほとんどを吐き出し、残りのわずか数人で終点の杵築駅前に到着した。国東観光バスのドル箱路線なんやろなぁ…

 杵築駅前では約30分待ちで国東行きに乗り換え。朝一が6:40発なのでこの便は実質二便目の国東行きであり、そこそこ混むのでは?と予想していたがそんなことはなく、わずか数人だけを乗せて出発。この頃には大分方面での阿鼻叫喚が流れてきていたのでまことに平和だなぁこの辺と思いつつ。まぁ直行便が無いとそんなもんか…
 ちなみにこの路線は実質鉄道代替バスである。1966年まで大分交通国東線として杵築と国東を結んだ鉄道路線が存在しており、それ以降はバス路線として今に至る。バスの経路である国道213号はあちこちで鉄道線の路盤跡と並走したりバイパスとして自身に飲み込んだりしている。杵築ターミナルや国東ターミナルはそのまま杵築市駅・国東駅の跡である。

 さて、このころ自分はちょっとソワソワする事態に陥っていた。そもそもこの旅には目的がある。コミケに出すホーバークラフト本に使用するために、空港側で確保できていない写真を調達してくるという割と重要なものである。そして足りない写真というのは「大分空港の航走路を走るホーバークラフトの写真」であった。まだ正式就航の前であり訓練期間である。そのためその日にホーバーの運転訓練をやっていなければそもそもホーバーは空港に現れないのだ。しかし年末就航を目指していることもあり、おそらく訓練頻度は増やしているはず…という可能性だけを信じて国東半島へと向かっていた。
 ちまちまとMarinTrafficを確認していると、幸いにも一隻のホーバー、Banriが空港へと向かってきた。本日も訓練は行われるようで一安心…なのだが、問題はホーバーの動き始めが予想より早いという事であった。杵築駅で次のバスを待っている間にBanriはすでに空港に到着しており、コレはいつ動いてもおかしくない…
 そんな感じでソワソワしながら空港へのバスに乗っていたのだが、残念ながら見事に不安は的中。バスがもう数個のバス停で空港だというところまで来たとき、おもむろにBanriが動き始めてしまった。できればS字カーブのところで撮りたいのだがこれは…間に合わない…
 空港ではなく空港緑地最寄りのキヤノン前で下車しDashを決めたが、悲しくもBanriはわずか1分前に通過した後であった。バスが定時に着けばギリギリ間に合ったか…(3分程度遅れていた)

 まぁ待ってれば戻ってくるでな。普段はそういう動きしてるし。

 アッ!!これ大分に帰っちゃうやつ!!!

(後編に続く)

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