
1995年。初めて買ったPCはIBMのAptiva720であった。世間はWindows95の発売でパソコンというものへの関心が強くなっていた時期で、そんなブームに便乗して手に入れた初めてのDOS/Vマシンであった。
その後中古のCompaqに取り換え、2002年前後に初めてPCパーツを集めてパソコンを自作した。CPUは初期のCeleronで確かSocket370だったような覚えがある。それからもう1~2回自作して2009年にBTOマシンに買い替え。そして2017年に友人のゲーミングマシンを買い取ってそれをメインPCとしていた(現PCと称する)。
現PCはゲーミングマシンだったこともあり、特に大きな不満を持つこともなくずるずると使い続けてしまったのだが、もとは2014年に作られたものであった。電源などいくつかのパーツは入れ替えたとはいえ、さすがに稼働11年目ともなると根本のマザーボードの耐久が不安となるし、USBやM.2SSDの性能的にも不満を覚えるようになってきた。そしてWindows10のサポート期限も刻々と迫ってきている。
新しいPC、作るか…
そう思ってPCパーツの選定をしたのが5月のことであったが、結局ずるずるとずれ込んで何もしないまま8月になってしまった。原稿もひと段落してそろそろ動くか…動かないとな…と思い始めていた8月の半ば、夏コミから帰ってきた日であった。帰宅していつものようにPCのスイッチを入れたのだが…PCはうんともすんとも言わない。一応ケーブル抜いたりしてあたふたしてるとほどなく電源は入ったが、安心していろいろ立ち上げたらその瞬間に落ちた。おっちゃんこの症状知ってるゾ。電源が壊れたわね。(二回目)
新しいPC、いいかげん作らなアカンな
そんな感じで秋に動く予定だった計画を前倒しにしたのであった。
とっとと作れというのはわかるのだが、使用8年目に達したパソコンは環境移行がくそ面倒なのだ…
20年ぶりのパーツ選定
正直なところ今以上の快適さで動けばなんでもいいのではあるが、中古品よりも新品でそろえたほうが先のことを考えてもよいだろうと考えた。現PCは友人から譲り受けた3年目の中古であったが、たびたび部品が壊れ、そのたびにあたふたしたり要らん部品を買ってしまったりと無駄になってしまった部分があったのだ。いくら安く買えても、中古パソコンがどのくらい劣化しているかは叩いてみないとわからない。
次に組み立て済みのBTOパソコンでも全然良いかなとは思っていたが、SSD・HDDなどのストレージを中心に新PCにも流用したいという構想があった。特にM.2SSDは定評のあるTLCのものを選んでおきたいし、電源も何度も壊れた実績があるのでちょっと良いものを載せておきたい。結果的にパーツを集めて自作パソコンにするのがよかろう、となった。
5月頃にパーツ選定はしていたのでそれを流用し、最新の値段などを見て一部のパーツを入れ替えて以下のようになった。放置してたらメモリがめちゃめちゃ上がってて泣いた。なお今はさらに上がっている。

ネットショッピングはいまや計画的に買わないとタイミングだけで大きく損してしまう時代である。本当は11月のブラックフライデーを狙うのがよかったのだろうが、ちょうど爆買い系のイベントをしていたYahooショッピングとダブルポイント還元を行っていたAmazonをうまく利用して1万円の割引に成功した。待っていたらメモリやOSの値上がりでマイナスになっていたと思われるのでこのタイミングで逆に良かった。

注文しても組み立てめんどくさいなぁの気持ちが強かったが、部品が届き始めると次第にわくわくに変わってきた。組み立てというか新PCを作るのは楽しいのだ、環境移行がめんどくさいんだよ。
20年ぶりのPC組み立て


CPUはCompaq以来のAMD。これまた格安ゲーミングPCで定評のRyzen7 5700Xである。上を目指せばキリはないので、リーズナブルなところに落ち着いた。それでも今のi7 4790の2倍の性能があるようなので何ら問題はない。
CPUをソケットに刺してグリスを塗る。こうした作業は今も昔も変わらないままなんだな…と思ったが、クーラー付きのCPUではすでにグリスが塗られているものもあるという。ちょっとした進化か。

一番面倒なのはCPU程度で、あとはそんなに面倒もなく進んだ。M.2SSDはマザーボードに直接取り付ける形になっているので、今はもうこれで動いちゃうんだなと思ったりした。のだが。


新しく買ったケースを持ってきて電源とともに組み込み。特に難もなく組みあがってしまった。なんだ楽勝じゃん。
早速電源をつなげて電源をON!
起動しないな…?
うんともすんとも言わねえ。根本的に起動すらしないのはなんだ…?
と、いろいろ見直して5分後。ATX12Vの電源コネクターが刺さっていないことが分かった。昔はメインATX電源コネクターだけで行けたじゃん。
とりあえず差しなおして電源をON。無事電源が入りファンが回り始めた。
ヨカッタヨカッタ…
……
ディスプレイになにも映らないな?

とりあえずこういう場合はビーブ音で確認を…と思ったのだが今のPCはビーブ音用のスピーカーがついていない。何のエラーが出ているのかわからねえ…
調べてみると今はブートランプ/Q-LEDで確認するようである。ケースの中を覗き込んでランプを確認する。
VGAとBOOTのランプが光ってますね、これは…?
20年ぶりのOSインストール
― 二日後 ―

いろいろありましたが完成ですッッッ
何があったんやろな…
とりあえず無事完成したので起動。


10年前のBIOSではマウスが使えて驚いたが、令和最新BIOSではグラフィカルな画面が表示されて驚く。とりあえずつないだものは一通りきちんと認識されているようだ。大丈夫そうなのでWindowsを入れよう。
Windowsは知らないふりして安いやつを買うか悩んだが、まぁここはちゃんとした正規品を買う。なんか少し安かったけど大丈夫なはず…(購入時14800円)


最近のPCには光学ドライブがない。というかこのケースも届いたときに光学ドライブがないことに気づいたのだが。そんなわけで最新のWindowsはUSBメモリで提供されている。前にインストールしたXPは「CD」だったはずなので時代が進みすぎてびっくりする。

なんでやねんッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ


普通の人わかんないよこれッッッッッッ
というかくそ長プロダクトキーを入力させた後にエラー出すんじゃない。3回打ち直して泣きそうになった。泣いた。

とりあえずなんとかなりそうである。
この後データ移行をミスって現PCにあった15GBのファイルを消失させるのだが、まぁそれは別のお話…

HDDは最終的に現PCから流用して3台入れることになったのだが、このケースには3.5インチベイが2個しかなく現PCで一番古いHDDを入れるところがなかった。とりあえず裸族のビキニを購入してケース最下部にバンドで固定。これで完成としてケースの蓋を閉じて新PCを完成とした。
光るケースもスケスケケースにも興味はなかったのだが、実際くみ上げてみるとこれはこれで良いな…となった。さすがに四六時中光ってると厳しいのでスイッチを切ってあるが、たまになんとなくONにしている。
これから5年程度はお世話になるであろうが、最後まで無事に動いてくれることをお祈りしたい。電電宮に行って情報安全護符もらってこようかしら…
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